葉易著/飛星四化紫微斗数點竅より 六外宮・六内宮と「河図洛書」について


十二宮の六外宮と六内宮、我宮と他宮への振り分け方は実は、河図洛書の易理に基づいています。
その内容が分かる情報を「葉易著-飛星四化紫微斗数點竅」の書籍のP102~P103から抜粋して翻訳しました。

以下が翻訳した内容です。

翻訳文

一般に紫微斗数は十二宮を六内宮と六外宮に分けます。

六内宮:命宮・財帛宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮・疾厄宮「我宮」とします。

六外宮:兄弟宮・夫妻宮・子女宮・遷移宮・奴僕宮・父母宮「他宮」とします。

北派や欽天門、大易源(欽天無極門大易源正宗)などは皆、命宮(1)・財帛宮(5)・官禄宮(9)・田宅宮(10)・福徳宮(11)・疾厄宮(6)、則ち1・5・6・9・10・11を我宮としています。

しかし、飛星派に属する河洛派の「方外人」氏は命宮(1)・兄弟宮(2)・財帛宮(5)・疾厄宮(6)・官禄宮(9)・田宅宮(10)、則ち1・2・5・6・9・10を我宮として、両者の違いは11の福徳宮と2の兄弟宮です。


飛星四化紫微斗数は河図洛書の「一六同宗、九宮蔵気」の易理から来ています。
河図を体、洛書を用として、斗数の本命盤を天盤とします。

当然、河図を体として排列します。「一六同宗」の原理に従い定めます。

河図洛書十数図


斗数の命盤は命宮・財帛宮・官禄宮の三方を自分の主体として「一六同宗」の理則から、十二宮を我宮と他宮に分けます。

命宮は1、疾厄宮は6となり、そこで改めて疾厄宮(6)を1とすると、疾厄宮(6)から6つ目は福徳宮(11)に当たります。

また、財帛宮(5)を1とすると、その6つ目は田宅宮(10)に当たります。

三方の最後の官禄宮(9)は9番目の宮なので、そこから6つ目になると12を超えてしまいます。
12を超えてしまった宮は入れません。

よって、命宮(1)、疾厄宮(6)、福徳宮(11)、財帛宮(5)、田宅宮(10)、官禄宮(9)を斗数命理では「我宮」・「六内宮」とします

河洛派の「方外人」氏は「一六同宗」の理則から命(1)→疾(6)、財(5)→田(10)、官(9)→兄(2)としているところから兄弟宮を我宮とします。
※コラム筆者注釈-前者との違いは、「一六同宗」の理則を命→疾→福と連続するか、命→疾、官→兄と分けて考えるかです。

以上です。
これは紫微斗数においては超基礎部分で、ここをしっかり踏まえていないと、命盤解読で事象を読み取る際に支障を来たすこととなります。

?明白了?? 再見! (日本語訳 : わかったかな? またね!)


今回のコラムはこちらの書籍を元に作成しています。

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yoss

子平などの五術が趣味の一般サラリーマンながら、その趣味が高じて、鑑定能力の高さや専門知識の豊富さは、世間のプロ占い師を凌ぐほど。 忙しい勤めの仕事の合間に、占い師である店主に子平を教えたり、台湾書籍にあった紫微の面白い内容を伝えたりしています。(普通の日本人です。)

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