大家好! (日本語訳 : みなさんこんにちは!)
今回のコラムは、ただ今おすすめの紫微書籍、李明謙著「紫微斗数看一次就學會」から抜粋した翻訳文をお届けします。
星の象意にテーマを絞った書籍なのですが、これがなかなか楽しめるのです。
そんな様子をぜひお伝えしたいと思い、とてもボリュームのある星の解説の中から、今回は「第15章福徳宮星曜解説」の中から天同星と太陰星と天相星が福徳宮に入った場合についての部分を取り上げて翻訳して記事にしました。
そして、福徳宮はその人の精神状態や心の傾向が表れるので、その人となりを見るのにおいてはキーポイントとなる大切な宮ですね。
そして天同星と太陰星に天相星、これらの星はおおまかには「優しそうで~、穏やかそうで~」のイメージで括られてしまいがちな星たちですが、それぞれ特徴が違うのですね。
そんな様子を比較しながら見て行くと面白いかなと思います。
翻訳文
第15章 福徳宮 星曜解説
「福徳宮」は果報・人生観(楽観的か、あるいは悲観的か)・精神の安定や楽しみ・趣味興味やコミュニケーション対応の様子を表す宮位です。
福徳宮の対宮は財帛宮です。
財の多い少ないは、人生の楽しさと同様に精神面に影響します。
角度を変えますと、財産の多い少ないは、また一個人の果報に関連します。
福徳宮の三方は、夫妻宮および遷移宮です。
一個人の人生の楽しさ及び精神領域は、結婚生活と互いに密接な関係で、同様に常に本人の対外的活動及び人生の幸運・巡り合わせと関連します。
【天同】
天同星が福徳宮に入る場合、一般的に幸せに恵まれると言われています。
音楽を好み、心持ちは比較的愉快です。
子・午宮(太陰同宮)
人生を楽しむ方法を知っていて、暮らしの中で趣味を持ちます。
丑・未宮(巨門同宮)
幻想・とりとめのない空想が多く、夢中になって溺れるのを止めようとするのと非現実的が同居します。
また感情の苦労を持ちやすいです。
寅・申宮(天梁同宮)
価値を精神面に認める生き方を重視します。
安定を追求し、安らぎを得ることが出来ます。
卯・酉宮(対宮太陰)
人生を楽しむ方法を知っていて、ロマンスを追い求めます。
辰・戌宮(対宮巨門)
幻想・とりとめのない空想が多く、夢中になって溺れるのを止めようとするのと非現実的が同居します。
また感情の苦労を持ちやすいです。
巳・亥宮(対宮天梁)
価値を精神面に認める生き方を重視しますがあれこれと考え込むことが比較的多いです。
安定を追求し、安らぎを得ることが出来ます。
※天同+地空(地劫)
情緒が比較的不安定です。
【太陰】
太陰星が福徳宮に入ると、精神の安定・楽しみを重視します。
平穏を好み、人と争うことを嫌います。
子宮(天同同宮)
人生を楽しむ方法を知っていて、暮らしの中で趣味を持ちます。
午宮(天同同宮)
人生を楽しむ方法を知っていて、のんびりゆったりペースを好みます。
ただしキレイ事の理想論に傾きやすいです。
丑・未宮(太陽同宮)
忙しい中でも日々の日常を楽しみます。
福徳があり、楽しむことのできる人です。
寅・申宮(天機同宮)
気分の変動の波が比較的大きいです。
心身の苦労が感情面の思い悩みを生みやすいです。
卯・酉宮(対宮天同)
人生を楽しむ方法を知っていて、暮らしの中で趣味を持ちます。
心身の苦労が感情面の思い悩みを生みやすいです。
辰・戌宮(対宮太陽)
福徳があり、楽しむことのできる人です。
ただ、気分に変動の波が多く、優柔不断になりやすいです。
巳・亥宮(対宮天機)
気分に波が起こりやすく、また心労も起りやすいです。
※太陰+擎羊
考えることが多く、心配が多く、忙しいことが多く、現状に満足するのが容易ではありません。
※太陰+陀羅
心身ともに忙しく駆け回り、トラブルになりやすいです。
【天相】
天相星が福徳宮に入る場合、一般的に正義感を持ちます。
子・午宮(廉貞同宮)
責任感ある真剣さで物事に当たります。
正しいことと正しくないことの「是非」の区別をはっきりつけたがります。
丑・未宮(対宮紫微・破軍)
同情心があり、自ら率先してやることを好みます。
ただし、簡単に考えを変えるところがあります。
寅・申宮(武曲同宮)
理想を追い求めるのを好みます。
しかし思い通りに行かない時は過激に出やすいです。
卯・酉宮(対宮廉貞・破軍)
同情心があり、自ら率先してやることを好みます。
ただし、簡単に考えを変えるところがあります。
辰・戌宮(紫微同宮)
精神面は愉快で、比較的広く大らかな心があります。
巳・亥宮(対宮武曲・破軍)
理想を追い求めるのを好みます。
しかし思い通りに行かない時は過激に出やすいです。
※天相+地空(地劫)
行動において、理想が高いです。
はい、以上が翻訳した内容です。
この書籍は、中国人や台湾人でさえ「何だ、こんな普段使わないようなわざわざ分かりにくくて難しい言い回しを使って!」と思わない、比較的平易な文章ですので、読みやすさの点でもおすすめです。
同じ星で同じ福徳宮でも、入る位置によって、星の性質の出方が四化星を飛ばさずとも様々に変わってくる様子がお分かりいただけたかと思います。
私の福徳宮の天相星の位置は亥宮で、最初そこに書かれていることを見た時、思わず吹き出しました。
なぜならば、原文の「不如意時、易生偏激 (日本語訳:思い通りに行かない時は過激に出やすいです)」、これがそのまんまだからです。
私の福徳宮に関して、ここまでピンポイントで鋭く突いてこられたのは、これまで受けた鑑定なども全て含めた中で、この書籍が初めてです。
「如意」は孫悟空の如意棒のニョイですね。
そして、「不如意」は意のままにならない、思い通りにならないという意味になりますが、私の場合はどうやら「天相星が福徳に入った時に持つ正義感」に触れて、怒った時のようです。
「こいつは絶対に許してはいけない!」と思って怒るようなことがあった時は、怒りが激しいとか怒ると怖いとかとはまた別で、全く計画的ではないその時の衝動的な思いつきで、相手に対して「えぇっ~! まさかそんなことをしてくるの!?」というような思いもよらない想定外の奇襲攻撃に出たりするからです。
反省の様子が見えるまで攻撃の手は緩めません。
対宮の武曲と破軍のせいですかね~ ?(^ ^;)
大体良く私の攻撃にあっていたのはうちの息子です。(悪さばかりするから)
対宮の影響はなかなかあなどれないですね。
もし、福徳宮になにも星がなく空っぽの場合は対宮を見ると良いですよ。
(紫微斗数においては、これは超初歩的なことですが、もしご存知ない方がいらしたらの時の念のために……)
さてさて、こちらの書籍ではこのように各12宮に14主星とその他副星が入った時の解説が網羅されています。
また次の機会に、福徳宮シリーズの続きや、他の宮についても翻訳してお届けしたいと思います。
?們很喜歡了?? 再見!(日本語訳 : みなさま、楽しんでいただけましたか? またお会いしましょう!)
店主@網路台湾書籍部
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